在庫の確保には、前の晩の逆指値も有効

現在、メルマガの購読者さんには、前の晩のうちに翌日の仕掛け表をお届けしています。
これは、夜と翌朝では在庫数に結構な差があり、特に、売りで人気の銘柄は夜にはあったのに、朝には無くなってしまっているということが多々あるためです。

前の晩では、朝の仕掛けレンジがわからないので、仕掛け幅の設定ができません。
そんな時、「寄付きの指値を入れておいて、しっかり始値で仕掛ける」には
①前の晩の日経平均先物でレンジを予想して、仮の指値で注文を入れて置き、朝、改めて、先物の値からレンジを決定し、指値を入れなおす

これに対し「日経平均の寄付きと仕掛け候補の各銘柄の始値を見てから仕掛ける」には
②前の晩にS高値を逆指値にした注文を入れて置き、寄付き後すぐに、始値が仕掛け幅に入った銘柄だけ、注文の変更で、「逆指値をS安値、指値は成行」にして、注文を入れなおす
ということになります。

①②どちらの注文方法が良いかは、一長一短で、これまでのデータからでは、特にどちらが絶対に良いとはいいきれません。
①は9時の直前で、レンジが変わってしまったといったことも起こり得ます。
⇒月に2~3回このようなことがあっても、[レンジ違い]=[即マイナス]ということではなく、プラスになることもある(CなのにDで仕掛けたがCの時よりもプラスになった)ので、長い目で見れば影響は極少
②は、寄り付いた後に注文を出すので、始値からは多少ずれてしまいます。
⇒始値がついてから間を置かずに注文変更すれば、それほど大きな差になりませんし、その差も場合によってはプラスの方向に作用することもある(始値よりも高い値で仕掛けられ、プラスが大きくなった)ので、長い目で見れば影響は極少

ということなので、現時点ではやりやすい方の仕掛け方を選べばよいということになります。

いずれにしても、こちらの記事で使ったデータは前の晩のものなので、朝になってから仕掛けると、より、カバー率が下がってしまう、ということは覚えておいていただいたほうがよろしいかと。
ただし、たまには、朝になって在庫が出てくる、といったこともあるので、時間があれば、前の晩、在庫が無かった銘柄も一応確認する習慣はつけておいても良いかと思います。